「オーガズムの後」に挿入が痛いのはなぜ?:性反応モデル #66
1960年代に発表された性反応サイクルのモデルから、現代に至るまでの進化をご紹介。
新しいモデルでは、女性の性反応が単純ではないこと、感情や状況が大きく影響することが説明されています。
皆様いかがお過ごしてでしょうか。11月に入り、先日実は誕生日を迎えました。これまで触れてきた、自身の不妊検査と治療については、またサポート記事にて別途お伝えさせていただきます。
今回はこちらのご質問からです。
いつも私が彼よりも先にオーガズムに達してしまうのですが、その後男性器を挿入するときには、濡れていたはずの腟が乾いており痛いです。どうしたら気持ち良くなれるのでしょうか?
よく聞く悩みの一つです。今回、研究を元に解説していきたいと思います。
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すれ違うリズム
ケンとユカリは、二人とも忙しい生活を送っていますが、週末の夜だけは特別な時間を過ごすようにしていました。
ある週末も、二人はお互いの気持ちを確かめ合おうとしていました。
ユカリは、ケンとの触れ合いを心から楽しんでおり、体と心が自然とオーガズムに向かって高まっていきました。
ユカリがオーガズムに達した後、ケンは愛情を込めて、挿入を試みました。しかし、ユカリは腟が乾いてしまい、痛みを感じます。
ユカリは「濡れていたはずなのに、どうしていつも痛いんだろう?」と不安に思い、次第に罪悪感を抱くようになっていました。実は、挿入時にはいつも腟の入口が乾いてしまうのです。
彼女はケンにも満足してほしいと願っていましたが、自分の体が思うように反応しないことに毎回戸惑いを感じていました。ケンもまた、何が原因か分からずに困惑しています。
このようなケースに対し、二人はどうしていくのがいいのでしょうか。今回はこの内容に関する「性反応」の過去の研究と最新の研究、取れる対策を見ていきましょう。
ふたりの間に何が起こっていたのかを知るために、まずは「性反応」についてお伝えします。