今週の海外セクシャルヘルスニュース #5
最近胃が弱くてずっと紅茶を飲んでいます。
起業して、いくらお金にならなくても「社会的に意義があればああああ毎日が楽しいいいいい」というマインドでいるんですが、
体はそうでもないらしく、日々食べるのが困難になっているのを感じています。
高校生の頃のスイパラ※がご褒美だった頃に戻りたい。
(※スイパラ:スイーツパラダイスの略称。ケーキを延々食べながら、パスタも楽しめる学生のパラダイス)
今回から、試験的に、アメリカを中心としたセクシャルヘルスの記事を取り上げることにしました。
「ニュースなんてTwitterでなんぼでも流れてくるし、必要ないか…」と思っていたんですが、
案外需要があると知ったので、前半では情報のファクト・ニュース部分を紹介し、
後半では、私の個人的意見を述べようかと思います。
公に向けて自分の意見を発することはあまりやらない方針なので、練習も兼ねてクローズドな空間でやっていく予定ですのでよしなに…
■世界のセクシャルヘルスニュース
バイデン大統領が同性婚の権利を保障する法案に署名し、同性婚の権利保護法が成立しました。
数百人にも及ぶ元受刑者が、性的虐待を受けていたと訴えているというニュース。
ニューヨークのベッドフォードヒルズ刑務所にいたミア・ウィーラー氏は「刑務所は更生する場所だと思っていたが、性的虐待を受ける中で前向きな気持ちになるのは難しかった」と話しています。
彼女は、2022年5月に「成人サバイバー法」が成立したことも背景とし、現在2000万ドルの損害賠償を求めて州を提訴しています。
『司法省:中絶薬は、中絶が禁止されている州にも郵送が可能』- The Washington Post
アメリカ合衆国司法省によると、州をまたいで中絶薬が郵送されたとして、発送先の州で中絶が禁止されていたとしても、今の法律では罰せられないようです。
受取人が、実際に受け取ったものを使ったかどうかというところまで追えないというのが見解の背景にあるようです。
しかし、この法の解釈は、今後法廷で争われる可能性があり、中絶を禁止している州でも何とかこの流れを止めたい模様…
『テキサス州の未成年者が連邦政府の資金による避妊手術を受けるには親の承認が必要』- The Guardian
テキサス州にて、連邦政府から資金援助を受けているクリニックの中で未成年が避妊手術を受けるには、親の承認が必要だと法的に義務付けられるべきだという判決が下されました。
アメリカ合衆国保健福祉省は、判決に不服があるとして控訴しています。
今回の判決を受けて、全米家族計画連盟(PPFA)のアレクシス・マクギル・ジョンソン会長兼CEOは、声明を出しています。
「リプロダクティブ・ライツ反対派は、ロー裁判を覆すだけでは満足せず、若者から避妊具を取り上げ、必要な性・生殖医療へのアクセスを可能な限り制限しようとしているのです。この判決は、健康な生活を築くために必要な医療を受ける能力を奪われかねない、若者の健康と生活を脅かすものです」
『サル痘の大流行が明らかにしたウイルス退治の道』- The Washington Post
サル痘の大流行によって、この数ヶ月、公衆衛生上の各機関が緊急事態宣言を発していましたが、それと同時にサル痘のウイルスが消滅し始めました。
男性患者が多く、症例のうち98%が男性とセックスをする男性ということもあり、
ピュー・リサーチ・センターによると、9月に調査したゲイおよびバイセクシュアル男性の4分の3近くが「サル痘は自分たちの生活にとって脅威である」と答え、
3分の2は予防接種を受ける予定であることがわかりました。
8月に、男性とセックスする男性の半数が、サル痘のために性的出会いとパートナーの数を減らしていると回答しています。
『ソーシャルメディアにおけるセクシャルヘルスの神話を見抜く方法』- Glam
インターネットでは、目にしたものが事実なのかそれともフィクションなのか見極めるのが難しいということで、
何が事実なのかを見極めるヒントが書かれています。
私のようなセクシャルウェルネスに興味があってSNSで発信してる人にとって、気になるテーマなんじゃないでしょうか?
『追悼。姉妹のために壁を乗り越えて闘った女性先駆者たち』- NPR
女性の権利向上のために様々な障壁を乗り越え、尽力してきた先駆者たちの活動にスポットを当てた追悼記事です。
『中絶薬、小売薬局でも提供可能に=米連邦捜査局』- Yahoo!
FDA(食品医薬品局)により、中絶経口薬『ミフェプリストン』が薬局やスーパーでも提供可能に。全米で販売されるのかどうか注目が集まっています。
『HIVの予防。なぜもっと多くの異性愛者がPrEPを使用しないのですか?』- HealthLine
近年、HIVと診断される異性愛者の数が着実に増加している中、PrEPのような有効な予防薬の存在を知らない人がたくさんいるのはなぜか?
PrEPとは、曝露前予防(Pre-Exposure Prophylaxis)の略語です。HIV感染のリスクが非常に高い方(セックスパートナーがHIV感染者など)が、原則として毎日、抗レトロウイルス薬(HIVに対する治療薬)の内服行い、HIVの感染を予防する方法です。
CDC(疾病対策予防センター)によると、2020年の新規HIV診断30,635件のうち、異性との接触があると答えた人は22%でした。
イギリスでは、HIVが流行して以来初めて、2021年の新規HIV感染者が、同性愛者や両性愛者の男性より異性愛者の方が多くなりました。
異性愛者のHIV診断数が増加しているにも関わらず、HIVは主にLGBTQの人々にとって身近なリスクであるというスティグマが根強く残っています。
専門家は、HIVウイルスの実態やPrexposure Prophylaxis(PrEP)などの予防法について、より良い教育が必要であると述べています。
『2022年、ロー対ウェイド裁判のひっくり返りが歴史を作った』- NPR
2022年、ロー対ウェイド裁判の転覆により、中絶を禁止した州ではクリニックが閉鎖され、
患者は中絶が許可されている州へ移動することになりました。
これを受けて、さまざまな動きを追ってきたNPRの振り返り記事が出ています。
『2022年はトランスの権利に対する前例のない戦争を見た - そして静かに、多くの人が「ジェンダー陶酔」に到達するのを助けるかもしれない3つの研究のブレークスルー』- Insider
アメリカのいくつかの州では、ジェンダーに配慮した医療へのアクセスを制限する政策が定められてられています。
しかし同時に、医師や科学者たちはトランスジェンダーの患者を対象とした新しい技術の研究にも取り組んでいます。
これまでの研究によって、ジェンダーに配慮したケアがメンタルヘルスにいいということが明らかにされています。
ここまで、原文を読みつつ、DeepLで翻訳しつつ要約を行ってみたんですが、2時間ほど時間経過していてビビっています。この作業、早くできるようになるといいよね…
(以下は有料登録で全文読めます。)
■上記記事👆とぅるもちの個人的な意見
中絶に関するアメリカでの議論については、
私は、個人的な信仰・信念に関わらず、あらゆる場所からの規制や侵害にも囚われずに
中絶する/しないの権利が全ての人にあると思っています。
とはいえ、常に興味を持ってニュースを追いかけているわけではなく、どこか遠い国のお話、みたいに感じてもいます。
海外のニュースメディアをしっかり見ていないと、忘れがちになるんです。
そして私は全てのSNSを見ることに若干疲れてもいるのでつい情報から逃げてしまう…怖いよね。
日本でも、海外では30年以上前からあった選択肢が未だなく
"「安全な中絶・流産」の選択肢を増やしてください"という署名活動が直近まであるなど、
当たり前にあっていいと思える状態が、叶っていない2020年代…
2016年、私が就活を意識し始めたとき、トランプが大統領選挙に出馬していたとき、
"避妊と生殖に関する医療を受ける権利"が脅かされる可能性があることをどれだけの人が考えていたのだろう…
もしかしたら多くの大人は考えていたのかも?私が単純に見落としていた?
アメリカにおける各候補者の立場については、こちらの記事がわかりやすかったです。
性格上、どうしてもワクワクした情報を取りに行きたいと思ってしまう中で、長田杏奈さんの発信を見ては「問題だと思うことに対しては声を上げなくては」とハッとさせられます。
「中絶は今のところ自分には無縁だ」と思っている方が、残念ながらたくさんいます…人間なら誰でも関係のある話です。
避妊について、これまでの個人の体験を振り返ってみて、ヒヤヒヤする場面はありませんでしたか?
■パパ活アプリに潜入して感じた妊娠/性感染症のリスク
中絶を考える際「もし、あの時妊娠していたら…」と振り返ると、自分の意見はスッと出てきました。
私も性教育を十分に受けて来なかったがく何個かエピソードがあります。
過去、パパ活アプリに潜入していた中でも、色々思うことがありました。例えば